キャラクター図鑑No.3|遺伝子くん

遺伝子くん(DNA)

🏷 なかま分類

からだの中のなかま

💼 しごと

遺伝子くんは、からだの設計図をにぎっている、大切な情報の守り手。
すべての細胞にいて、「どんな働きをするか」「どんなタンパク質をつくるか」といった命令書を、ずっと持ち続けているんだ。

でもこの命令書は、いつも同じように読まれているわけじゃない。
どんな栄養があるか、どんなストレスがあるか、まわりの環境によって、読まれ方が少しずつ変わってくる。

だから遺伝子くんは、ただの決まった情報ではなくて、外の世界とやりとりしながら動いている、柔軟でかしこい存在なんだ。

💡 キーワード

DNA / 情報の設計図 / たんぱく質合成 / エピジェネティクス / 染色体 / 核の中の番人

😌 性格

とても静かで、いつもノートを取っているような、ものしずかな性格。
でもそのノートには、いのちの秘密がびっしりと書かれていて、誰よりも深くものごとを知っているタイプ。

口数は少ないけれど、ほんとうは観察力がすごくて、まわりの小さな変化にもすぐに気づく。
たとえば、ちょっとした栄養の変化や、ストレス、光や音の刺激も、遺伝子くんはすぐに感じ取っているんだよ。

自分のことをあまり語らないけれど、まわりのみんなはちゃんとわかってる。
「彼がいないと、この世界は動かない」ってね。

口ぐせは、「答えは、ぜんぶ中に書いてあるよ。」

🌱 すきなこと

  • おだやかで安定した環境(ストレスが少ないと元気)
  • 栄養バランスのとれた食事(特に葉酸やビタミンB群が大好物)
  • 整ったリズムの生活(昼夜逆転はニガテ)
  • メッセンジャーRNAくんとの打ち合わせ

🧬 ちょっとしたヒミツ

遺伝子くんは、生まれたときからずっと、からだの中にいてくれる存在。
でも、実は遺伝子くんに書いてあることは、すべてが決まっているわけじゃないんだ。

どう読まれるか、どこが使われるか、それは栄養や環境しだいで変わってくる。
この仕組みのことを、「エピジェネティクス」と呼んだりもするよ。

だから、「ぼくはこれが苦手だから」とか「家系的にこうだから」とあきらめる必要はない。
遺伝子くんは、変わらないものじゃなくて、変えていけるものでもあるんだ。

静かだけど、希望をもってくれている。
それが、遺伝子くんのヒミツなんだよ。

🎓 教育ポイント

  • 遺伝子は、体のすべての設計図情報をもつ
  • 食事・運動・睡眠・ストレスなどでエピジェネティックな変化が起こる
  • 情報が正しく読まれるためには、酵素や栄養のサポートが必要
  • 精密栄養学では、個人の遺伝的特性に合わせた栄養アプローチが注目されている