からだの中に生きる、小さな仲間たちのものがたり
ミトちゃんは、からだの中に住んでいる、小さなエネルギーの妖精です。
このプロジェクトは僕の娘 永茉が3歳になる春にそっと生まれました。
きっかけは、僕が「精密栄養学」という非常にあたらしい健康栄養学の学びを始めたことと、いつか自分の娘に、自分で作った絵本を読ませることができたらな、といった想いでした。
その中で出会ったのが、「ミトコンドリア」という細胞の存在でした。
食べたものが、どうやってエネルギーになるのか?
その裏では、どれだけたくさんの反応が毎秒のように起きているのか?
知れば知るほど、学べば学ぶほど、心の中でこんな言葉がこぼれました。
「からだって、おもしろい!」
その感動をもっとやさしく、子どもたちにも届けられたらより面白い。
そんな思いから、『ミトちゃんと いのちのなかまたち』 は始まりました。
主人公のミトちゃんは、ミトコンドリアをモチーフにしたキャラクター。
体の中でATPというエネルギーを作り出す、ちいさな工場長です。
彼女のまわりには、ATPちゃんや、ビタミンD3子ちゃん、Mgくん、オメガ3兄弟、
ファジーおばあちゃんなど、からだの中で本当に働いている栄養素や分子たちが、それぞれ個性的なキャラクターとして登場します。
このプロジェクトは、娘に自分で作った絵本を読んであげたい――
そんな想いから始まりましたが、今目指しているのは絵本を超えた、“からだのふしぎ”を伝える、新しい教育のかたちです。
科学の正しさと、物語のたのしさをつなぐ、あたらしい橋。
僕たちのからだの中に広がる、見えないけれどたしかにある小宇宙を、やさしい絵と物語で感じてもらえたらと思っています。
「からだって、おもしろい!」
そんなひとことが、子どもたちの口から自然にこぼれたとき――そして
「ミトちゃんって、永茉ちゃんの中にもいるの?」
娘がいつかこう聞いてくれたなら、僕にとって何より最高の瞬間です。
運営者・代表 / 小林 大介